産後の骨盤・不妊症

産後の腰痛タイプ1〜3  その3   産後の骨盤矯正

 

 

その3は「椎間関節、腰筋、軟部組織の痛み」です。

 

 

 
長時間座っていて立つ時に痛かったり、赤ちゃんを寝かせる時や、
 
後ろに反るときなどに痛みの出る腰痛。
 
 
産後不安定な骨盤を保護する為に周辺の筋肉は過度に収縮を
 
起こしやすい状態になっています。
 
 
そのような体の状態で、腰に一番負担の掛かる前傾姿勢での
 
作業を余儀なくされるのが子育ての辛いところです。
 
 

日頃腰痛など感じた事の無い方でも、産後の体は腰を
 
痛めやすい状態なのです。
 
 
 
 
 
 
以下、産後の骨盤の状態が更年期以降に及ぼす影響です。
 
 
 
 
 
 
日本人の腰痛人口は年々若年化を伴いながら増え続けているそうですが、
 
男女比で見てみると45歳まではあまり変わらないが、
 
その後女性の腰痛率が増え続け、
 
65歳以上では男性の倍以上となるそうです。
 
(1996年、厚生省 よって現在はもっと多いと推測されます)
 
 
 
 
腰痛だけではありません、45歳以上の膝関節痛を伴う、
 
変形性膝関節症の発症率は男女比で10倍以上の差があります。
 
 
 
 
 
なぜでしょうか?
 
 
 
 
 
これらの差は全て骨盤の関節の緩み方に根本的な原因が存在します。
 
 
 
骨盤は後面で仙腸関節と呼ばれる大きな関節が左右に、
 
 
 
前方で1cm弱の繊維軟骨という軟部組織を挟んで恥骨が結合しています。
 
 
 
強固な靭帯でロックされているこの関節は唯一、妊娠〜出産時に弛み、
 
開大します。
 
 
 
出産後元に戻りはするのですが、誰でも多少はルーズに弛みが出ます。
 
 
 
出産回数が多くなればなるほど、出産年齢が高くなればなるほど、
 
自力で自然に戻る事が難しくなってくるのは致し方ない事です。
 
 
 
この「産後の骨盤の弛み」が、基礎体力の衰える40代後半から
 
徐々に顕在化し、腰痛症、膝関節症となって高齢期の女性の
 
発症率の高さに繋がるのです。
 
 
 
それに伴い今まで分泌されていたエストロゲンという
 
物質が枯渇する時が重なり、痛みだけではなく生理面や心理面にまで
 
影響を及ぼして行き、厳しい更年期を迎える事になってしまう。
 
 
 
私は今年で開業して25年目になりますが、
 
今まで本当に多くの更年期〜腰痛〜膝の痛み、
 
を抱えるクライアントさんの施術を行なってまいりました。
 
 
 
しかしその時期の女性が抱える問題の根本的な要因が
 
「産後の骨盤の状態」にあったのだと、
 
マタニティ矯正を行なう様になってから痛切に感じております。
 
 
 
 
 
全ての産後の女性に、ぜひとも骨盤調整を受けていただきたい!
 
 
 
 
特に、・31歳以上で出産された方、
 
・複数回出産された方、
 
・分娩時間が長かった方、
 
などは必ず骨盤チェックを!!
 
 
 
 
 
産後の骨盤ケアは、この先の長い人生にとって実に大切なのです。
 
 
 
 
 
 

 

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