自然手技療法

悲しい知らせ

 長年お世話になっているクライアントから連絡が入る。

 

Mさん、十数年の通院歴。当初は脊柱管狭窄症が主訴だったが、『食・息・動・想・環境』全般にわたりヘルスプロモーションさせていただいていた。

 

齢七十代後半、慶應ボーイで敬虔なクリスチャンである氏は、奥様に先立たれた後も学生時代の仲間とグレゴリオ聖歌を聴きにヨーロッパ旅行に行かれたり、ローマ法王に謁見しに行ったりと、中々、人生八回裏以降を有意義に過ごされていた様に思う。

 

昨年の秋に行かれたヨーロッパの教会を巡る旅から戻られて、どうも疲れが抜けづらく、今年入ってから階段を一段〜降りるように体は弱って行った様に思う。

 

春先に、入れ歯の件で歯科にかかっているが、噛めないので食欲もなくヨーグルトばかり食べていると聞き、サプリメント処方や養命酒もまずまずであると勧めてみたりする中で、毎週欠かさずに来院されていた氏から朝一で「起きたが体調がすぐれないので本日の予約はキャンセルしたい」とのメールが入る。

 

その翌週、今思えば最後の来院であったが彼は驚く程弱っていた。今回はそれとなくではなくはっきりと検査入院を勧めるがさすがに本人もそのつもりであるとの事。3日後に検査入院をしたからしばらく休みたいと本人から連絡があった。先月半ばである。

 

先日、やはり十数年来のクライアントである彼の紹介者から、どうも全身に癌が広がり長くはないだろうとの連絡あり。本人は誰にも会いたくないし、充分に楽しんだ人生故何の処置も施してくれるな、との事だそうだ。立派な選択であると思う。

 

長年身体を矯正していて発癌をわからなかったのか? 

 

それが正直春先迄はまったくわからなかった。いつも血色はいいし、声も大きい。行動派だし体力も気力もあった。昨年末以降は不調が続いていたが、病相がはっきりと現れたのは3月以降ではなかっただろうか。

 

きっと数年前から発癌していたはずだが、今思えば代替療法的思考である、例え癌があっても暴れなければ、共存出来ればそれでいいではないか、という思想をそのまま体現されていた様に思う。

 

もちろん早期発見し、予後を徹底した生活改善によりたくましく生き抜く、というのが常識的なあり方だと思う。

 

しかし置かれている状況や、人生のあり方によってはそうでは無い選択も、またありなのだと私は思う。

 

ただ、最後まで苦しまれない事を心より祈る。

 

 

 

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