産後の骨盤・不妊症

胚盤砲到達率と糖質制限     不妊治療と自然療法

半年くらい前からでしょうか、よりわかりやすく、より簡単に、よりチャレンジしやすく、という願いを込めて、栄養に関するHow to を、 A〜D群に区分けして、何をきちんと食べて、何を食べてはいけないか、とチャイルドバース関連のクライアントさんには説明させて頂いております。

 

 

話の中で、多くの方の表情が一瞬曇るのが、スウィーツに話が及んだ時です。女性ですから、ほとんどの方はそうでしょうね(笑)

 

 

この記事は2012年にサンディエゴで行なわれたアメリカ生殖学会の報告記事からの抜粋です。タンパク質をしっかりと食べて糖質制限を行なった実験では、胚盤砲に到達する割合が飛躍的に高まるというものです。

 

 

それでも、まだスウィーツ食べますか!?

 

 

 

▼糖質の摂取量と胚盤胞到達率との関連

糖質を減らすことで体外受精の胚盤法到達率が改善される

アメリカのデラウェア州のChristiana Care Health System 病院の生殖医療部門のドクターらは、若くて健康状態に問題なくても体外受精の際に良好な胚ができない患者を対象に、食生活を改善するように指導し、治療成績の改善を試みています。

これまでの体外受精で良好な胚盤胞が育ちにくかった12名の35歳未満で、健康な女性患者を対象に、食物摂取頻度調査を受けてもらい、たんぱく質と糖質、脂質の摂取バランスを調べ、2か月間、糖質を減らし、たんぱく質を増やすように食事指導を受け、体外受精に臨みました。

そして、成熟卵の数や胚盤胞到達率を前回の治療と比較しました。

たんぱく質の摂取カロリーは平均16%増加し、3大栄養素に占める割合は、15%から27%に増え、反対に、糖質は平均22.3%減少し、割合は48.6%から40.1%に減りました。

その結果、胚盤胞到達率は18.9%(20/106)から45.3%(48/106)へと向上したとのことです。

このことから、年齢の割には良好な胚が成育しない患者においては、次の治療周期をはじめる2か月前からたんぱく質を増やし、糖質を減らすことで、胚盤胞到達率が改善され得ると結論づけています。

 

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