産後の骨盤・不妊症

オキシトシンと一夫一妻型

オキシトシンとは、出産時に陣痛を促進し、母乳分泌に関わるホルモンとして知られています。

オキシトシンの別名は『愛情ホルモン』。

分娩中に体内のオキシトシンレベルが上昇することで(母からは子に受け継がれる)、母子の愛情形成や絆形成がなされるといいます。

オキシトシンのレベルが上昇すると、赤ちゃんラットの成長が通常より早くなったり、母ラットの妊娠中にオキシトシンを注射するとサイズのおおきい赤ちゃんが生まれることがわかっているそうです。
オキシトシンは細胞分裂や細胞の成長にもかかわり、オキシトシンの投与によって傷の治りが2倍以上も早くなるケースもあるそうです。

幼少期に虐待やトラウマを受けると、オキシトシンシステムの発達阻害が起こることはよく知られるところ。

オキシトシンの濃度が高ければ高い程、親行動(子供の面倒をよく見るという行為)の水準は上がるといわれていて、虐待をされた子供が成長して親になると虐待をしてしまう傾向にあるのは、オキシトシンシステムの形成障害が関連しているのでは?とも言われます。

愛情ホルモンとしても知られるオキシトシンと虐待と環境ホルモンについては、以前から気になっていて、まだまだ色々と調べているところなんだけど。。

ポリ塩化ビフェニルへの曝露が、オキシトシン受容体の遺伝子発現を変異させてしまう事や、母ラットの母性行動に変化をもたらす事が分かっています。

Polychlorinated biphenyl exposure alters oxytocin receptor gene expression and maternal behavior in rat model

環境ホルモンに関しては、これからもっともっと色々な事が分かってくるんだろうなあ。

下手したら重金属や放射性物質なんかより、ずっとずっとタチが悪いかも?と個人的に思っています。

その他にもオキシトシンは、一夫一妻型のつがい形成にも関わっているそうです。
オキシトシン受容体の密度の濃さによって、一夫一妻型が実現するかどうかが違ってくるそうですよ~

ほ乳類のほとんどが一夫多妻型だそうで、一夫一妻型はなんと全体の3%にしか過ぎないそうです!
それを考えるとオスの浮気って本能というかなんというか、なんですね。

浮気をしない男性は、たぶんオキシトシン受容体の密度が高いんだ。笑

オキシトシンの点鼻薬は自閉症児への一定の効果が見られるようです。
また虐待をしてしまう親への効果も期待されているようです。

オキシトシンを点鼻薬で投与すると、金銭取引等で相手を疑うこともなく騙されてしまうことが実験で分かっているそうですよ~

オキシトシンレベル高い人は騙されないように気を付けて下さいね。笑

 

 

( 上記の記事は、ナチュロパスなみさんのフィードより転載)

http://ameblo.jp/namstar/entry-12101773765.html

 

 

 

関連記事

TOP