反芻動物(はんすうどうぶつ)ってご存知ですか?
牛、羊、山羊など一度食べたものをもう一度口腔内に戻して咀嚼する動物の事を言います。
彼等は、なぜこんなことをするのかと言うと、草食動物である彼等の餌に含まれる植物繊維は非常に消化しづらい為に、一度戻してもう一度咀嚼する事で消化を促進させている訳です。
「食べてすぐ寝ると牛になる」と言う言葉がありますが、反芻動物は食後すぐ寝ます。
すると食べたものが上がってきて目が覚め、もう一度咀嚼して飲み込む事でより良い消化を行なっているのです。
この牛と同じ「食べてすぐ寝る」事を、消化管の構造が牛とは違う我々人間が行なうとどうなるのか?
未消化物が逆流する前に液体である胃酸が逆流し、食道の粘膜を侵し炎症を引き起こします。
いわゆる「逆流性食道炎」というものです。
一般的に「逆流性食道炎」の原因とされている、加齢、アルコール、ストレスなどとは一線を画す産後ママ達に、じつはこの「逆流性食道炎」で悩む人が多いのです。
致し方のない事ですが、自分の食事など適当に済ませて、疲れて横になりながら授乳したりする事が「逆流性食道炎」を引き金となると思います。
また産後ではないですが、OLの「逆流性食道炎」の原因も「甘いものの食べ過ぎ」プラス「食後すぐ寝る」という生活習慣によるものがほとんどでしょう。
甘いものは胃酸のphを上げる作用もありますが、胃と食道の間の便を揺める作用もあるのです。
消化器内科を受診すると胃酸の分泌を抑制するお薬が処方されると思います。一度良くなってもお薬を止めると何度でも繰り返します。
それは根本原因である、「甘いものの食べ過ぎ」プラス「食後すぐ寝る」という生活習慣を改善しないからです。
お薬などの外部要因に向けていた目を、日々の何気なく行なっている生活習慣に向けると、難治と呼ばれている症状があっけなく無くなる事が多々あります。
金属アレルギーも然りです。
↑興味のある方は、2012/02/02のブログ「金属アレルギー??」をお読みください。
薬は毒物としての作用も必ず持ち合わせています。
薬など用いる事なく、生活習慣を整えることで不調の調整が出来る様になりたいですね。