加齢により「卵子が老化する」という事実が報道された時には、かなり動揺が起こりました。
しかし今や卵子の老化は周知の事実となり、早い人では20代から採卵して、
若い時の生きのいい卵子を冷凍保存している、という記事を目にする様になりました。
この婚前卵子冷凍保存について、行っていた医院が近頃その処置を
取りやめたと言う記事が掲載されました。
その理由は、何年経っても冷凍保存された卵が放置されたままで、年間の保存管理料
の未納が多々生じている、という事でした。
晩婚化が進行しているのです。
1980年以降、高齢出産は増加傾向にあります。
当院でも40歳以上で不妊矯正にいらっしゃるクライアントが大勢います。
確かに年齢と共に妊孕性は低下して行きますが、ここにビックリする様な事実があるのです。
それは、「大正14年、45歳以上の母親から産まれた子供は2万人以上いた」のです。
これは現代の、なんと21倍に値します。
さらに「50代の母親から産まれた子供も3648人いた」というのです。
もちろん全員が自然妊娠でしょう。
いや、ほんとうにビックリしました。
そして終戦後、高度成長期に出産年齢が若返り、次第に晩婚〜晩産時代に移行して行くのです。
しかしこの国家の成長期に出産年齢が若返り、その後、晩婚〜晩産へと向かうという
流れは先進国に共通した現象だそうです。
いやいやいや。。。。
当事者の意識が変われば結果の変化が伴います。
高齢出産について、そんなに神経質にならなくてもいいのかもしれません。