日本人が代理懐胎を実施してきた国は、ほぼアメリカに限られていたのが、ここ数年の流れとして
費用面で数倍安価なアジア諸国に移行しているそうです。
アジアでの代理懐胎の中心地であったインドは、あまりにも海外からの依頼が殺到して、
世論で問題視される様になり、その後法規制が厳しくなったこともあり、
現在は法規制も緩く、比較的医療水準も良好であるタイが代理懐胎の中心地となっています。
少し前に、日本人男性がタイで複数名の代理母を抱えた事件が取り上げられましたが、
代理出産を取り扱う国際的な海外エージェントへの外国人カップルの依頼は、
今後増え続けて行くことが予想されており、出産数の増加に比例して様々なトラブルの懸念が
取りざたされています。
代理母を引き受ける女性は、国を問わず、家庭に借金を抱える最貧層の女性で、
貧しさがゆえに代理出産の意味もわからずに引き受けるケースが多いのです。
双方に取って利益が生じるビジネスが成立している訳ですから、
ハタからどうこう言えない面もあるのですが、
では、無償で代理母を引き受けてくれる女性はいるのか?と、
考えるとどうなのでしょうか。
まだ身近な案件ではないにしろ、マタニティケアに携わる関係者はしっかりと
向かい合い、考えて行くべき案件だと思います。
なぜなら、現在は27人に一人が高度生殖医療を介して出産していますが、
当初は試験管ベビィと呼ばれ異端だった技術も、時の流れと共に
違和感は消え、普通の技術の一環として取り扱われている現状があるからです。
自然療法に従事する私たちは、そのような世の中の流れの中でどのように
変化して行く人間の自然性を見つめて行けるのか、
変わりゆく「食・息・動・想・環境」をしっかりと見つめて、
どのような指導が必要とされていくのか、
常に未来を見つめて考察を続けて行く必要があると思うのです。
私は整体師として、開業24年、延べ9万人以上のクライアントの施術を行なってきました。
腰痛や膝関節痛、むち打ちをはじめ、自律神経バランス、各種不定愁訴など、
普通の整体師の様に、痛みや辛さを介して人間の考察を行なってきましたが、
ここ数年の傾向として、不妊症〜周産期〜産後の女性のマタニティケア全般が
自らのライフワークであろうとの自覚を持ち、
日々研究を重ねながら物事を考える習慣が芽生えています。
自然と時事に間する事柄も妊娠に関するニュースに眼が行きます。
興味があることは、たとえ難しいことでも考えていて楽しいものです。
今度とも、自然手技療法師として、身体のバランスと治癒力、食事と運動を
改善して行くことにより、全てのクライアント様が、
よりウェルネスな人生が送れます様に精進して行きたいと願っております。
Be Healthy ~ Be Happy♬