最近の臨月期のクライアントさんに関する二つの事例。
・ Aさん
いつもお世話になっている、大森助産院の加藤先生より、3ヶ月前に腰痛の施術を行ったAさんが6日後に出産予定なのだが、全く子宮口も開かず赤ちゃんも降りてこない、現在お灸など施しておりが何とかならないかとの依頼あり、次の日にAさん来院。
チェッキングにより最終段階における最大開口が起きていないと判断し骨盤矯正を施す。
5分程経過した段階で、骨盤帯に充分な弛緩反応があり、受者の呼吸が大きく深くなり、体よりすごい熱感を発し、とても気分が良くなり、表情も緩み、体がぽかぽかしているとの事。
施術は大成功であると判断し、早々に終了する。
翌日に加藤先生の内診を受け、翌々日に再度来院予定。
当日の朝に破水をして入院したとの連絡あり。
これは、どうしたものなのか……
加藤先生に連絡を取ったところ、前日の内診時には、なんと子宮口が1cm弱開き、お尻から内股の筋肉もゆるゆるに緩み、これならば陣痛も始まるだろうし無事予定日を迎える事が出来るかもしれない、とのこと。
次の日の朝に微弱破水、出来るならば入院前にもう一度骨盤矯正を施してから入院できればよかったのにとの事、素晴らしい矯正であったと、お褒めの言葉迄いただきました。
しかし、私は破水と聞いて内心吃驚してしまいました。何事もなくてよかった。
しかし、しかし、手技療法ってこんなに効果あるのですか!って最近自分でも改めて驚く事が多々あるのだ。
・ Bさんの場合
もう一人は来月半ばに出産予定だが逆子がなおらないBさん。何度もマッサージやお灸などを行うが効果なし。
当院で、不妊矯正〜妊娠〜出産〜産後矯正をおこなった友人から、「あそこの先生なら必ずなんとかしてくれるから」と言われての来院。
全く氏素性の分からぬ体で、しかも臨月。
言ってみれば異種格闘技戦に近い緊張感アリ!
この緊張感、サイコーです!!
チェッキングにより腰椎の傾き、骨盤の捻れを検出。
お部屋が傾いている事で赤ちゃんがいずらかったんだね。
状況を把握できればあとは自然手技療法の秘技!
ウォーターテクニックを施す。
隔日4回の施術により見事に正常位へ変位完了。
人間の体は7割近くが水分で出来ている。
水の特性を利用したウォーターテクニックは、妊婦さんに対しては抜群の効果を示す。
産中矯正に於けるデーターもだいぶ整ってきた。
不妊矯正も、産後矯正も、晩婚化、基礎体力の脆弱化に伴う現代にマチングしたスペシャルな技術体系として広めて行かなくては行けないのだろうな。
そのためには理解ある産婦人科医、助産師の先生方にご協力をいただく事、そしてもっと突出した経験値などやるべき事は多いが、これは楽しいな。
まさか自分がマタニティ関係に夢中になるとは夢にも思わなかったけどな〜。