この記事は今から20年近く前の、まだ若き日に書き留めたもので、現在の私の考えとは隔たりがあります。

できるだけ早く最新の文章をアップできる様に努力いたして入りますので、このことを踏まえてお読みいただければ幸いです。 

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「きちんと動く」そして「疲れたら休む」というわけで、今回は
・とりあえずゆっくり休む…そして積極的 に動くことでもっと休んじゃう!

「動く」

発想の立脚点、元気=動く側から観ている
1 とりあえずゆっくりと…休む…休息…
REST…
休息{Rest}には2種類あることを御存じですか?
・ゆっくりと休む…「スタティックレスト」

・軽く動くことで疲れを回復する…「アクティブレスト」です。

「スタティックレスト」とは、文字どおりゆったりと休むこと。まったりとくつろいだり、睡眠を始め、入浴、メディテーション、呼吸法、自律神経訓練法などもこの範疇に入って来ると思います。
また疲れている時に軽い運動などすると、かえって元気になった経験など、誰でもあるのではないでしょうか。「アクティブレスト」とは文字どおり動く事によって休む、疲れを回復すること。軽いジョギングとか、ゆっくりと泳ぐこと、ストレッチングなどのクールダウン的な運動、軽い筋肉トレーニング等を指して、ここではそう呼ぶことにします。
せたがや手技均整院で行なう「手技矯正」はちょうどこの中間に位置します。自分ではスタティックポジションで、他動的にアクティブムーブメントを施されます。「身体の矯正」は、「アクティブレスト」と「スタティックレスト」の両方の性格を兼ね備えた理想的な「レスト=休息」のあり方の一つとなります。
「スタティックレスト」から「アクティブレスト」へ
ある方のお話です。
「48才、有名商社勤務、AM7:00出勤~PM12:00帰宅、土日も仕事のこと多し。学生時代はテニスを、今はゴルフが趣味だが年3回もいけない状態。妻と3人の子供あり。毎月2回来院。
主訴…主に体調維持だが、顔色が悪い、腹部膨満感、腰痛症、肩凝り、不眠症、胃がもたれる、便秘、手足のむくみ等の不調がある。休日にはいつまで寝ていても疲れが取れない気がする。ドックでは、中性脂肪、コレステロール、不整脈、脂肪肝などを指摘されている。」

BD的に分析してみると、基礎体力の低下と共に、疲れをため込み、生活のスタンスが完全に受け身に回ってしまい、元気を発現できなくなってしまった、あるいはエネルギーが底をつきかけている身体の、典型的な状態です。これらの症状は、病気ではないが、その前段階の、『身体の協調性の欠如』、『治癒力の低下』、そこから来る『諸々のシステムの機能低下』の現れで、一般に不定愁訴と呼ばれているものです。
これらの状態から一歩進むと、ある人は内臓に問題が起きてくる。また、ある人は自律神経のバランスを本格的に崩して神経症~うつ病へと続くオンラインへ、ある人はメニエール症候群や免疫系の疾患へと、ある人はしつこい神経痛が出てくるなどと、本格的に病名の付く状態へと変化して行く訳です。
このような状態は、いうなれば予備軍です。いつ?というのは、体力が底をつきた時、プラス何か、ほんの些細なことをきっかけにして発病していきます。
彼を仮にAさんとします。Aさんに矯正を施すと当然、体調は好転していきます。ですが、またもとの生活に戻れば、何度でも同じ症状がくり返し出て来ます。このような場合、残念ながら矯正だけでは決して完治はしません。今の生活を円満に過ごして行く為の『基礎体力を取り戻す』ことなくしては、治らなくて当然なのです。これもまた道理なのです。Aさんは、身体の持つエネルギー量を上回る仕事量を毎日こなしています。このような場合、根本的に立て直していくには、身体の矯正にプラスして生活体力のアップを目的とした、多面的なコンディショニング、きちんとした「アクティブレスト」から、身体のバージョンアップをする為の「鍛える」ことまでが必要となってきます。

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STATIC REST…まずはゆっくりと休む

「睡眠」…動物は体の具合が良くない時には、とことん横になって、食事も満足に取らずに寝ています。私達も動物ですから、身体の修復時には睡眠が必要となります。当院で矯正を受けた後に、異様な睡魔に襲われる経験をお持ちの事と思います。通常のエネルギーの流れがストップし、今まで通りが悪かったところ、問題のあるところに集中的にエネルギーが流れ出します。
ここでいうエネルギーとは気血のことなのですが、脳へ行く血量が少し減少するのだと思います。その為に眠くなる。また寝ることにより身体の修復を促進しているのです。このような時には、無理に運動などせず、身体の要求のまま、何日でもぐっすりと眠ってください。
多くの問題を抱えた身体で治癒モードに入ると、毎週矯正にいらしているのに7日間の中の5日間はぐっすりと寝てしまう、という方もいらっしゃいます。 とにかく泥のように眠い、というあまり経験したことのない感覚に最初は戸惑いますが、眠くて仕方がない「治癒モード」を抜けた後は必ず一つ脱皮したというか、身体が変わっていることを体感として得る事ができるので、睡眠=身体の修復、という図式をすんなりと受け入れることができてきます。このような体験は、自然と「疲れたら寝る」意識を植え付けてくれます。
そのような体験の無い方、または、身体の歪みが深く入り込み、上手く睡眠をとる事が出来なくなってしまっている方々へ…

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「積極的睡眠」獲得のススメ

心身共に、本当に疲れてしまった時には、充分に、そして「積極的な睡眠」を取ることから始めます。

f6f8d02d3eab06d0c3ae08acdf5ffbb1_m●洗い立てのシーツ、枕カバー、パジャマを用意していますか?

8af08c9e3cd9414e72c68c531329e6b1_m ●寝室は清潔になってますか?

d57bc83a2867fc6a043c57d6702c9a17_m ●アロマテラピーやハーブティーを使ってみましたか?

s-setagaya153 ●ヒーリングミュージックをかけてみたら?

1369fd5c2c344c410f902243cb60d714_m ●寝る前のストレッチはしましたか?

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●呼吸法でゆったりとエネルギーを満たしてみたら?

何気なく寝るのでは無くて、創意工夫のもと、真剣に、質のいい眠りを獲得するようにしてください。先程も申しましたが、私達動物は、身体のリペアー、疲れの回復の為には、必ず「睡眠」が必要となります。身体のバランスが崩れると、まず、「食」と「眠り」の質が崩れてきます。だから、生活の改善は「食」と「眠り」の改善から行ないます。これは、頭の片隅に入れておいてください。セルフコンディショニングする時の基本中の基本となります。

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sitting version 電車の中で、ちょっとした待ち時間で、仕事の合間に便利です!

背筋を伸ばし、少し浅めに腰掛けて、手は自然に開き指先を合わせ、目を閉じます。足の裏から青い涼性のエネルギーを、ゆったりとした呼吸が、ちょうどポンプのように作用して、体内に取り入れていきます。軽く息を止めて2つのエネルギーを良質のエネルギーに変換させてから、吐いていきます。この時、全身の細胞一つ一つにエネルギーが満ちていくように、そしていらない、くすんだエネルギーが全身の毛穴から排泄されていく事を強くイメージで出来るとベターです。5分もすると見違える程の爽快感が得られます。

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寝ている version 眠りの浅い人や寝つきの悪い人、疲れがたまっている人、明日がここイチバンの人へ!

仰向けに寝て、両手は45°で手のひらを上に向けて寝ます。ゆったりとした呼吸が全身を膨らませて行くことをイメージします。吸い終わったら軽く体内で熟成させてから、限り無く自分が希薄されて、ベットと一体になっていく感じで吐いていきます。吐く息ごとに全身を緩めていくことがコツです。気が付くと朝! 爆睡保証付き
そしてゆっくりと動いていく…active rest
●目が醒めたら、ゆっくりと身体を動かしてみましょう。ベットの中で、そして熱いシャワーを浴びてから目覚めのストレッチング。
身体は疲れてくると、柔軟性を無くしていきます。ストレッチして、柔軟性を回復することにより、・血行の改善、・内臓の働きが高まる、.ホルモンバランスが整う、・精神がリラックスする、コリや痛みが無くなるなど、身体を精神にとっていいことが一杯です。

Morning Stretching

100216_061 のびる:
目がさめたらその場で、眠っている筋肉にあいさつする感じで、ウーンと大きく伸びてみましょう。


100216_072 金魚体操:
金魚が泳いでいるように身体を自由に動かす!


100216_083 腰を捻る:
膝を立てて左右に10回。腰痛持ちの人は念入りに!


100216_094 B面を伸ばす:
膝を抱きおでこを付けて振り子のように!


100216_105 そらす:
目がさめて来たらうつ伏せで、両肘を付けてウーンと上体をおこして腹直筋を伸ばす!


100216_116 四つん這いで:
猫のように背中を丸め、顎が天井を向くように逆に反る!


100216_127 立ち上がって:
足をブルブル揺さぶり、足関節、膝関節、股関節をゆるめ、前から後ろに振り子のように10回。


100216_138 片足を一歩後ろに引き:
前の膝を曲げて後足の内側、前面の筋肉のストレッチ。 そのまま体重を後ろに乗せて屈み、前足のストレッチ。


100216_149 肩幅に立って:
手を組んでバンザイ! 手の平が上を向くように。伸びたら右、左とゆっくり倒して。


100216_1510 身体を前傾させないように:
胸と腕をまっすぐ伸ばし、背中の筋肉を伸ばす。顎を引き、両腕の間に入れ るように。


気持よく身体と心が目覚めて来ましたね!
そうしたら、筋肉に軽い負荷をかけながら、心地よい運動をしていきましょう。
どういうふうに?…

Basement Training

まず、BD的に「生活体力」と呼んでいる、基礎的な部分の筋肉を動かしていきます。腹筋、背筋、スクワット、腕立て伏せの4種運動を軽く行ないます。

100216_161 スクワット:
肩幅に立ち大腿が床と平行になるまで、椅子に腰掛けるようにお尻を突き出し、ゆっくり戻る。背筋は伸ばしたままで。


100216_172 腹筋エクササイズA:
仰向けに寝て膝を立て、両腕をクロスして胸へ。息を吐きながらお臍を覗き込むように上体をおこして、戻す。


100216_183 腹筋エクササイズB クランチ:
足を椅子の上などに乗せて股関節を直角に曲げる。両手を頭の後ろで組み、腹筋を縮めて上体を引き上げ、戻す。息を吐きながら引き上げて吸いながら戻す。


100216_194 バックエクステンション:
うつ伏せで両手両足を伸ばし、対角にある腕と足を背筋を縮めながら引き上げて戻す。息は吸いながら上げて吐きながら戻す。左右交互に。


100216_204 プッシュアップ:
手のひらと爪先で身体を支えて、息を吸いながら肘を曲げ、吐きながら戻す。


ここまで終わったら颯爽と外に出ていきましょう。そして、仕事の日には、少し遠回りをする感じで駅まで早足で姿勢を正して歩く。
エスカレーターを使わずに階段を。電車で立っている時には何度も爪先立ちになりふくらはぎの筋肉を鍛えます。
座っている時には下腹部を引き絞るように呼吸をすると腹筋の運動にもなりますし、内臓のマッサージ効果もあります。

Good Night Stretching

100216_211 背中のストレッチ:
両脚を開いて立ち、両手は膝の上。上体をゆっくりと左右に捻る。


100216_222 脇腹を伸ばす:
正座。両手を上げ、片方の手首を掴み斜め45°に引っぱる。


100216_233 再び背中を伸ばす:
正座、上体を倒し両腕を伸ばしながら、背中の筋肉をしっかりと伸ばす。無理は禁物!


100216_244 食べ過ぎ体操:
正座からそのまま後ろへ倒れていく。食べ過ぎている人は背中が浮きます
chek you out !


100216_255 変形自転車こぎ:
首の後ろが強烈に伸びる!
無理厳禁! 大きく腹式呼吸することにより内臓のマッサージ効果あり!


 

100216_266 脚の裏、伸ばす:
仰向けで爪先を持ち、踵を突き出す。キープ、キープ、キープ。


 

100216_277 のび:
両手両脚を伸ばしながら、ウーンと伸びて脱力。そのままゆっくりとした呼吸を保ちながらベッドへ。


100216_28そして…
●週末には背骨を中心とした質のいい矯正を受けて、身体のシステムが滞りなく働けるように身体をメンテナンスしてあげましょう。「身体の矯正」は、「アクティブレスト」と「スタティックレスト」の両方の性格を兼ね備えた理想的な「レスト=休息」のあり方の一つなのです。有効活用してください。


100216_29●休日には、水泳ができる人はプールへ。あるいは自転車で、あるいはジョギングで。身近にある得意な種目でエアロビクス、有酸素運動をしてみましょ
う。少しくらい無理の効く体力を手に入れるべし!!


 

いかがですか? ここまで来ると身体の感じが前とは大きく変わってきていることに気が付くはずです! 疲れたら休む。ゆっくりと、そして軽く身体を動かしながら…。次に、少しきちんとした基本の動きかたを観ていきます。
正しく「動く」…何を?…どうやって?
次に、正しく「立つ」こと、そして正しく「歩く」こと、正しく「座る」ことの、身体運動基本3態に焦点を当てて考えてみます。

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まずは正しく「立つ」こと

私達人間の、一番の特徴は二本足立位です。基本は二本の足でしっかりと「立つ」こと。立ったら歩く。歩いたら走る。これがあらゆる動作の基本となります。後の動作は、すべてこの中での応用となります。
では、正しく「立つ」とはどのように「立つ」のか。 私達の背骨は、横から見るとまっすぐでは無くて、S字型に彎曲しています。これは下からの衝撃が、ダイレクトに脳に行かないように、ショックアブソーバーの役目を果たしているためです。
縦に背骨を貫く線が重心線で、背骨の最後の部分と骨盤の仙骨のところの角度が45度になり、舟状骨にストンと重さが落ちることが望ましい立ち方です。これを身体感覚に当てはめていきますと、できるだけ身体の力を抜いて、操り人形のように、頭のてっぺんから、すーっと吊り上げられていく感じで、踵を浮かせていきます。
ふらふらと身体の力を抜いて、ゆっくりと踵をおろしていきます。踵を降ろしきらないで、薄い紙一枚、踵は降ろしているんだけれども、紙一重浮いている感じです。紙二重になるとつま先に重心が移り、バランスは崩れて来ます。この時に、頭、肩、股関節、膝、足首が一直線となるように意識してください。
「立ち方3年」というそうですので、あきらめないで!

腓骨立ち

3-3間違った立ち方で、一番ポピュラーなものを一つだけ御紹介します。「腓骨立ち」です。電車をまっている時などによく見ますね、左図のように立っている人。これがひどくなると電車に乗っている時などに、右図のようにして座っていしまいます。
この立ち方は、必ず身体を歪めていきます。私達の足には、2本の骨が通っています。太く親指側にあるのは「脛骨」、すねのほねですね。この骨は、上から降りて来た体重を支える為に、太く、丈夫に出来ています。となりの「腓骨」は動きのサポートをする為の骨で、細長く出来ています。「腓骨立ち」とは文字通りこの細い腓骨に体重をかけて立つ立ち方の事を言います。

「腓骨立ち」をすると小指側に重心がかかります。そうすると、そのまま上部まで、外側の筋肉が緊張してきて、自然とO脚となり、骨盤は拡がり、股関節部も外側に張り出してきます。
O脚の人は必ず「腓骨立ち」をしています。O脚で無い人も「腓骨立ち」をしているといずれO脚になります。股関節部が横に張り出し、O脚で、小指側に体重を掛けて立っているのは、見た目がカッコ悪いだけでは無くて、身体の機能=システムも、著しく低下していきます。
スキーやテニスなどのスポーツから、剣道などの武道まで、拇趾球で立つ事がお約束となっています。親指側で立つと言うことです。反対に手は小指側から握る事が決まりとなっています。足は親指で手は小指。そうすると、身体の中心、重心線近くに力が集まり、隙が無く、ムダの無い動きができるようになります。外側の大きな筋肉では無くて、内側のインナーマッスルと呼ばれる細かい筋肉を使うことが出来るようになるのです。
反対に、小指側で立ち、親指側に力を込めている動作は、脇が拡がり、締まりのない、外側の大きな筋肉にたよる、効率の悪い、見た目だらけた動作となります。

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O脚は危ない!

「腓骨立ち」=O脚から骨盤が拡がると、見た目が悪く、動作の無駄が生じるだけでは無く、身体の内部機能も衰えてきます。骨盤が拡がると、周辺の筋肉の収縮も悪くなり、骨盤内の血液、体液の循環も悪くなり、「滞る」状態になってきます。「流水濁らず」は身体にもあてはまります。私はよく、川の流れに例えて説明するのですが、渓流では飲めるぐらいにきれいな水が、下流に行き、流れが滞ってくると濁ってきて、藻なども自然と発生してくる。現代病と言われている、癌や腫瘍などの異物もこのようなものですよ、と。いくら取ってもまたできます、と。必要なことは血液や体液を、渓流の流れの様にきれいな状態に戻して、環境の改善をしてあげることですよ、と。骨盤内の循環不良は、女性であれば婦人科系に、男性であれば泌尿器系に問題が起きやすい環境となります。

ちょっと話がずれちゃいますが、外反拇趾
私達の業界では、「外反拇趾を見たら子宮筋腫を疑え」と言われています。足のアーチが崩れ、うまく拇趾に力がかからなっくなってきた現れで、上記のように、骨盤内部環境が悪化している現れであると。一般的に、外反拇指は、合わない靴を履いているとなる、と言われていますが、以前見たNHK特集で、裸足で生活しているアフリカンの女性にも外反拇趾は有ることを知りました。この方が、婦人科系の問題を抱えているかどうか知りませんが、何かの原因で力学的な歪みが生じていることは事実だと思います。

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次に正しく「歩く」

一般的に、右利きの人は、左足重心です。左足で立つことにより、より右手が自由に動きます。逆に、赤ちゃんとか、重たい買い物袋などは左手で持ちます。自由が少ない分、疲れも感じづらく、持久力があります。交差点などで見ていても、多くの人は、立った状態から、一度左足に重さを移して右足を自由にさせておいて、左手と共に右足を前に出していきます。右利きなのでしょう、きっと。
人間の身体は左右非対称ですから、動かしやすいほうと、そうで無い側が有っても当然だと思いますが、できればあまりない方がいい。特に、一生繰り返し行なう「歩く」という動作においては、きちんとした事を望みたいというのがBDL(Body Development Laboratory)の考えです。

runner-888016_960_720How?

すべての健康法の行き着くところは、「呼吸」と「歩法」になる、といわれています。私もパーフェクトに歩いているかといわれれば、残念ながらNOと答えざるを得ません。まだまだ未熟です。「歩く」ことは体運動の神髄なのです。ひょっとすると一生かかっても到達できない? と思うことも有りますが、日々進歩はしています。5年前、3年前からすると、大きく変革していますし、たくさんの事がわかってきています。現在、十数年かかってわかってきたことをポイントとして述べてみます。身体の感じがまるで変わってくるので、ぜひトライしてみてください。自信を持ってお勧めします!
●上から吊り上げられるようにして、踵の下に薄紙一枚、で立つ。
●身体の中心、体軸、センターと呼ばれる中心線を強く意識して、そのラインが上から軽く持ち上げられている感じを持つ。
●体中の力をすっかりと抜く。
●その感じを保ちつつ、ゆったりと、少しだけ気取って、歩く。
●特に足首を柔らかく、首、肩、お尻、太腿などできるだけ力を入れない。
●手は楽に振り、足は踵~拇趾球~拇趾に抜ける。
この歩き方をしてみると『身体の表面の大きな筋肉をなるべく使わないで、中心にある筋肉を使っていく。そうすると、疲れないし、歩いているだけ で気持がよくなる。』ということに気が付かれたと思います。ちょうど、お花見などで、少し上を見上げながら「あぁ、きれいだなぁ…」と感じる、あの気持よさに似ています。
自分の力が抜けて楽に歩けるようになったらどうです? 街行く人々が奇々怪々に、滑稽に思えてくるでしょ! あんなに力を入れて、大変だな~って。あれじゃ、なにもして無くても疲れるよね~って、日頃見えないいろいろなからくりが見えてくるでしょう! これが第一段階。
第二段階は少しでも長くこの気持イイ感覚でいれること。そうすると次から次へと自分の身体のアラが見えてきますから。そこから先きは深遠な世界が待っています。Wellcome!って感じです。

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そして正しく座る…横座りはNG!

正しく座るポイントは2点。首が前に垂れないことと、腰が後ろに引けないこと。足を組んで座ってもイイですよ。食べ過ぎた時には無意識に左足を組んで胃をくつろがせているし、飲み過ぎたり、神経を使い過ぎたりして肝臓に負担がきた時には、自然と右足を組んで肝臓部分の血流を良くしていますから。
でも、できるだけ腰が引けないように座ったほうが肩や首の力も抜けて楽ですし、内臓の働きも良くなるし、大きく呼吸もできる分、疲れません。
ただし、横座りだけはやめてください。この座り方は骨盤の傾斜を大きく作り上げます。必ずやりやすいほうとそうで無いほうが有りますから、もし、どうしてもするのであれば、やりずらい方に座ってください。修正体操になりますから。
●あぐらをかいて座る時には、お尻の下に何か入れて座ると背筋が伸びて楽に座れます。
●パソコン、ワープロなど使う時には目と画面のポジショニングに気を付けて!
●車では少しシートを前方にして、仙骨をきちんとホールドさせるようにすると楽です。

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3 「鍛える」…Power Up する。負けない身体を作る。

2つのRestも、身体の動かし方も、今ある現状を整えて、より快適で、無理のない身体の作り方です。ですが「鍛える」は、もう少しこうしたい、ああしたい、という人の為の身体のバージョンアップ、ボディメーキングの方法です。

まずはエアロビクス!
有酸素運動で 心肺機能をアップする。
・バイク
・ラン
・スイム
が代表的で身近な運動となります。週3回、30分ぐらい。脈拍を120~150前後ぐらいに保つ様に動かします。最初の20分は筋肉中のグリコーゲンを燃料としていますが、その後の20分はグリコーゲンと脂肪が半々。その後の時間帯になるとファットバーニング、脂肪燃焼運動となってきます。だからやせたい人は1回60分をメドにするといいと思います。

それから楽しい筋トレ!
・大腿四頭筋
・下腿三頭筋
・臀筋群
・腹筋
・背筋
この5つの筋肉は、私達が重力に抵抗して立つ為の筋肉で、「抗重力筋」と呼ばれるものです。きちんと立つことがすべての基本ですから、楽に生活することが出来るようになります。また、どの分野で活躍する人達も、そのパフォーマンスは、当然高まります。身体も構造物ですので、下部構造をしっかりさせることが基本となります。
また、股の前面にある大腿四頭筋は体中で一番大きな筋肉ですので、鍛えて、巨大化しておくと、代謝が高まり、生活習慣病の予防にもなってくれます。トレーニングに関しては特集を組んでいくつもりでいます。

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