女性の難しい主訴No1:便秘について

整体師・フィジカルトレーナーとして長く現場に立っていると、女性の主訴の中で“必ず上位に入る”テーマがあります。
そう・・・便秘です。
「毎日スッキリしたいのに…」
「旅行に行くと出ないんです」
「何日も出ないと、気分まで重くなる」
こうした声は年代を問わず多く、体のコンディションやメンタルにまで影響を及ぼす“侮れない存在”と言えます。
■ 便秘が女性に多い理由についての考察
便秘は決して“怠けている腸の問題”だけではありません。女性に多い理由には、以下のような背景が複雑に絡み合っています。
1. 自律神経の影響
ストレス、気疲れ、睡眠の質。
腸は自律神経に極めて敏感な臓器です。 よって、ちょっとした心理的負荷でもすぐ動きが鈍ります。
とくに責任感の強い女性ほど、腸が緊張しやすい傾向が見られます。
2. 筋力の問題
腹筋・骨盤底筋の弱さは腸の動きに直結します(とくに経産婦の方は深刻・・)。
内臓を支える“インナーの筋力”が落ちていると、ぜん動運動が弱まり、押し出す力も不足します。
3. 冷え・血行不良
腰まわりが冷えると腸の動きは一気に鈍ります。
冷たい飲み物の摂り過ぎ、薄着、エアコンの影響…心当たりのある方は多いはずですよ。
4. ホルモン周期
生理前にむくみやすくなるように、腸も影響を受けます。
水分の停滞や腸運動の低下が起きやすいタイミングです。
「便秘」とひと言でいっても原因は単発ではなく、実際には複数の要因が重なり、結果として“動かない腸”が完成してしまうのです。
■ 整体の視点:動かないのは腸だけではない
長年施術していて気づくのは、便秘の方の多くに以下の共通点があることです。
-
みぞおちの硬さ
-
下腹部の冷え
-
腰椎の可動性の低下
-
横隔膜の張り
- 骨盤の開き
腸は単独で働いているように見えて、実は“全身連動”で動いています。
とくに横隔膜が硬くなると、呼吸のたびに行われる“内臓のマッサージ効果”が機能しません。
逆に言えば、これらを整えると、
「え、こんなに変わるの?」
と驚くほどスムーズに動き始めるケースが少なくないです。
■ セルフで今すぐできる、便秘改善の3ステップ!
① みぞおちをゆっくり緩める
指先で軽く押し込むだけでOK。痛みの強い人ほど効果が出やすいポイントです。
② 骨盤を前後にゆらす
“骨盤ポンプ”は腸の刺激に効果的。
座って前後にゆっくり動かすだけで、下腹部が温まります。
③ 朝のコップ1杯の“ぬるま湯”
水ではなく「ぬるま湯」にするのがポイント。
腸が“動く準備”をしやすくなります。
■ 心と腸は双方向につながっている
便秘を抱える女性は、「感情の詰まり」を抱えているケースも少なくありません、というか多い。
実際、施術後に腸が動き出すと、
「気分が軽くなる」
「イライラが消えた」
とおっしゃる方、とても多いです。
腸が整うと、心が整う。
心が整うと、腸も整う。
↑ ↑ここすごく重要!(腸脳一致)
この“相互作用”をうまく使うのが、整体的アプローチの強みです。
■ おわりに
便秘は、単に「出ない」という現象ではなく、体の疲れ、ストレス、筋力、生活習慣など――多層的なサインです。
長く施術をしていると、女性にとって便秘は“身体からのSOS”であり、その背景を丁寧にひも解くほど改善が早くなると痛感します。
次回は、女性の難しい主訴その2を取り上げていきます。どうぞお楽しみに。
追伸:もしあなたの腸が今日も静かにストライキ中なら、まずはみぞおちをひと撫で。腸は意外と機嫌が直りやすい臓器です…笑