自然療法の妊娠についての考え方を説明するときに、わかりやすく「畑と種」に例えてお話しをさせていただいております。
含水量が多く、ミネラルなどの栄養素をたっぷりと含んだビロードの様な土にパラパラと種を蒔けば放っておいても発芽するのに対して、アリゾナの様に乾いて痩せた土地にはいくら種を蒔いても発芽は難しい。この痩せた土地に農薬や様々な化学薬品を使い、無理矢理発芽させようとするのが西洋医学的な思考だとすると、少し時間はかかるが土壌からしっかりと耕すことで、自然と発芽出来る環境を整えようとする、のが自然療法の妊娠に対する考え方です。
種とは精子、畑とは骨盤内環境。
骨盤内環境とは、フレームとしての骨盤の歪み、内臓の位置、神経の伝達、正常な血流、そして血液に含まれる充分な栄養素、自律神経バランス、そしてホルモンバランス、などの状態を指します。
不妊治療を行なっている患者様が、例えば移植の前などに「何か自分でも出来る事はありますか?」と産科の先生にお聞きすると、「特に何もない」という類いの返答をされた経験をお持ちの方は多いと思います。
たしかに、卵とホルモン値のみにフォーカスすると、ご本人が介入出来る事はあまり無いでしょう。しかし、まずは生活全般から心身共に整えて、治癒力、生命力が漲り、妊娠力が高まった結果としての妊娠を目指して行く自然療法の立場からは、ご本人が改善すべき事はそれこそ山の様にあります。
しかも、カラダの治癒力、生命力がアップして、妊娠力が高まったカラダというのは、産科で行なう不妊治療の成功率を底上げするという相乗効果をも生み出すのです!
ケースバイケースで、自然妊娠を望む上で食事や骨盤内環境を整えて赤ちゃんを迎える為に自然療法に取り組む事もいいでしょう。
た、産科での治療の成功率を高める為、補足的に自然療法を併用して行くのもとても効果的なやり方です。
そして、自然療法を実戦して、心身共に元気に、健康になった上で赤ちゃんを迎える事の出来た女性達の喜びはひとしおです。赤ちゃんの為に自分はこれだけの事をしてあげられた!という事が揺るぎない自信に結びつくからです。
これは私の考えですが、辛い不妊治療期はスピード感を持って、出来る限り駆け足で通り過ぎて行って欲しいのです。そして早く安定期を迎え、幸せすぎる程の妊娠期から、今度はいかに安産での出産を目指して行くのか!に焦点を合わせて行く。
その為に自然療法の不妊矯正を是非ともお役立て頂きたいのです。手技療法を中心に、人間の根源的な営みである、食・息・動・想・環境を改善し、細胞レベルで溌剌とした元気を取り戻して行く我々の自然手技療法は、健全な妊娠出産を願うあなたのお役に立てる、心強いパートナーであると自負しております。
◉マイナス2歳児の母体ケア・・・のススメ
「現在、不妊治療を行なっている方、2人目のお子さんをお望みの方、自然妊娠を希望される方、妊娠に向けて体調を整えたい方、などに是非受けていただきたいメソッドです。
手技療法により骨盤の整合性が高まることで内臓器の位置が正常なポジションに収まり、骨盤内臓器の血流が良くなります。結果として自ずと妊孕性が高まるのでしょう。体にとって血液とは「力」そのものなのです。
また血流が良くなるだけではなく食生活の徹底した見直すことにより血液の質が代わり、妊娠をするために必要とされる栄養素の含有量が大きく改善されるのです。結果として自ずと妊孕性が高まるのでしょう。
自然手技療法の妊娠へのアプローチの基本は、これから母になろうとしている女性の生命力を手技療法、運動療法、食事栄養療法、呼吸法などで高めていくことが主軸です。
よって不妊治療などの邪魔になることは全くないどころか、個体の生きが良くなる分、必然的に好成績に繋がらない訳がないのです。本来はすべてのプレ母は、自らの母体を整えてから妊娠に向かうべきであるというのが理想です。マイナス2歳児とは、お腹の中に宿る一年前から母体ケアをしませんか!ということです。たとえ来週が採卵だとしても、気づいたその日がスタートする日なのです!