数日前の出来事です。
産後8ヶ月の赤ちゃんと、3歳児のお兄ちゃんを連れていらしたお母さん、腰痛症です。
仰臥位、前屈、体位変動時に左臀筋の深部に疼痛あり。
LSR、Valleix圧痛点、共に妖精、いや陽性。
産前に腰痛歴があり、数週間前に再発したのだそうですが痛みの感じは違ったとの事。
今回の腰痛はL4/5レベルでの立派なヘルニアです、たぶん。。
様々なレベルのヘルニアのクライアントの施術は毎日行なっているので慣れてはいます。
しかし、今回の強敵はハイパーなお兄ちゃんとギャー泣きする赤ちゃんでした(`ー´〃)
訳も無く奇声を発しながら駆けずり回るお兄ちゃんw
よくある事です。
そんな事で集中力を掻き乱される私ではありまてんψ(`∇´)ψ
しばらく走り回ると飽きてきたのか、施術に参加してお母さんをバシバシ叩き始めました。
「ぼく〜、ちょっっとアブないから、ここに座って待っていてくれるかな〜〜っ」って
回転椅子を差し出すワタシ。
30秒ほど、動く椅子で遊んでくれていました。
椅子に飽きたお兄ちゃんは、今度はベッドの上ってお母さんに抱きついて来ます。
「いまお母さんを元気にしてあげるからね〜。ちょっっとベッドの下でお利口にまっていてね!」
と、お兄ちゃんの眼を見つめながら、少しだけ目に力をこめて言うわたし<(`∨´+.)>
カワイクうなずいて、ふたたび走り回るお兄ちゃん♬
今度はお母さんの髪の毛を引っ張りながら何かを要求しはじめた。。
ここで集中力が切れ始めたのか、赤ちゃんがぐつつき始めました。
「○○くん、◎◎ちゃんの面倒を見てあげてくれる?」
というお母さんの声に素直にコクリとうなづき静かに従うお兄ちゃん♡
いきなり赤ちゃんに抱きついてキスの嵐!
バタバタしながらギャーーーー泣きを始める赤ちゃん!
「もっと優しくしてあげてぇ〜っ」と上体を起こして話しかけるお母さん。
ちょっと、いきなり動かないで!って思う僕。。
顔を真っ赤にしながら泣き叫ぶ赤ちゃんを離れると、今度は「お母さん、トイレ」と言うお兄ちゃん#
「すいません、ちょっといいですか。。。」と施術中断。。。
施術再開すると、今度は、「お母さん、でた!」
……………………………………
修行の様な施術です。
未熟者なワタシはすっかり集中力も意欲も削がれしまいました。
中途チェックで痛みの改善はまだ見られません。
そんな精神状態で施す技術など効く訳ありません。
トホホ。。。。。どうしたものか。。。。。
困り果てそうな時に救いの手は指しのベられました。
「先生!」「せんせい!!」
ハッと振り向くと、次枠のクライアントさんが「よければ赤ちゃん、抱っこしていましょうか?」
次のクライアントさんがいらした事も気づかない位テンパっていた様です。
私の施術所では赤ちゃんが泣いていると、お待ちのクライアントさんがかなりの確率で
抱っこしてくれる、という風潮が自然と出来上がっているのですが、
この時はつくづくこの様な文化は有り難い!って思いましたよ!
お兄ちゃんも一緒に面倒見てくれて。。
感謝、感謝です。。
呼吸を整え、施術の流れを本来のスタンスに戻す事が出来ました。
結果は、来院時10あった痛みが3〜4レベル迄に持って行く事が出来たのでした。
よかった。
しかし、痛みが軽減したとはいえ、8kgある赤ちゃんを抱っこして、お兄ちゃんの手を引きながら
帰って行くお母さんを見ながら、子育ては「気合い・根性・体力」であるとつくづく思った次第です。
またよく不動心と言いますが、たとえどんな状況でも自ら動じる事無く、やるべき事を
きちんと出来る様にならなくては、なっ。
日々是精進。